視覚障害者ボウリングの特徴
ボウリングはレーンの長さや幅、ピンの大きさなどのプレイ環境が常に一定であり、身体の位置や動きの知覚などが重要な役割を果たすクローズドスキルのスポーツである。
したがって、視覚障害者に向いているスポーツといえる。
視覚障害者がボウリングをおこなうためには、障害の程度による不公平を少なくするためのクラス分け、視覚情報を補うためのガイドレールの使用、晴眼者の補助が必要となる。
1. クラス分け
B1:LogMar2.6より視力が低い(小数視力換算:0.0025未満)
競技中はアイマスクまたはアイシェードの着用を義務付ける
B2:視力LogMar1.5〜2.6(小数視力換算:0.0025〜0.032)および・または視野直径10度以内
B3:視力LogMar1.4〜1.0(小数視力換算:0.04〜0.1)およびまたは視野直径40度以内
※視力は矯正視力の良いほうの目で評価する
※視野はゴールドマン視野計のV/4eの直径の範囲で評価する
☆LogMAR(ログマー)とはIBSA(国債視覚障害者スポーツ連盟)のクラス分けに使用
されている視力の程度を表す単位
日本では一般的に小数視力が使われており、数値が低いほど低視力となる。一方、LogMARは数値が大きいほど低視力となる。
参考:IBSAの基準
http://www.ibsasport.org/classification/
2. ガイドレールの使用
B1、B2クラスのボウラーは、投球方向確認のためにガイドレールを使用できる。
全日本視覚障害者ボウリング選手権大会では、高さ約90cm、長さ約370cmのものを使用している。
ガイドレール
スタンディングポジション